ちか と つる
「おおだま」と「しずくいし」による、『戦国BASARA』のチカツルについてあれこれ語ったり、二次創作したりするブログです。NLオンリー。腐はどこを探してもありません。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆文責=おおだま◆
どこがチカツルか……視点がたぶんアニキだからです。
どこがチカツルか……視点がたぶんアニキだからです。
≪ こんな夢を見た ≫おおだま
空との狭間はぼんやりと霞んで、見ているうちに溶けだしてゆくようだ。雪原が蒼く発光している。白く大きな擂り鉢の底に、少女がふたりうずくまって、銀白の頭と焦茶の頭を寄せ合っていた。
白い顔を下から蒼い光が照らしている。手のひらほどの蒼い井戸だ。月光よりも冷たい光の井戸だ。密やかにくすくすと、鈴を転がす笑い声が聞こえてくる。
たったひとつの蒼い光に手をかざして―――――違う。気がつけば、雪原の其処此処には、蒼い光が散らばっていた。蛍のように、星のように。二人が立ち上がった。手のひらに、おのおの蒼い光を抱えている。
互いに背を向け、正反対の方角へと歩きだした。雪を踏んでゆく。銀白の髪の少女の踏む雪は少しずつ深く、焦茶の髪の少女の踏む雪は浅くなっていく。天にかぶさる夜が濃くなる。雪原は、なお白く蒼く発光していた。
<終わる>
PR